矯正治療というと、治療費が高い、期間が長い、目立つ矯正装置をはめる、痛い、歯を抜かなくてはいけない、などなど大変な治療のように思われがちですが、決してそんなことはありません。
当院では患者さんのご希望や歯の状態、ライフスタイルに合わせて、様々な治療法から最適な方法をご提案いたします。
1)子供の頃から始める矯正治療(小児矯正)
子供の歯並びの時期(乳歯列期)や子供の歯と大人の歯が混在する時期(混合歯列期)に矯正治療を行います。
歯を動かすだけでなく、顎の成長を利用してかみ合わせを改善する矯正治療です。
<床矯正(しょうきょうせい)治療>
当院では、歯を抜かない小児歯列矯正(床矯正)を行っております。
本来なら普通に並ぶことが出来る歯を抜く必要はありません。
床矯正は、お口の中を多少拡げて歯並びをキレイにする画期的な矯正治療です。
お口の中に入れる入れ歯のような器具ですので、取り外しが可能で虫歯や歯周病のリスクを減らすことが出来ます。
お子様の歯並びを治したい、歯と歯の隙間が気になる方などお気軽にご相談下さい。
~3歳児からの反対咬合の矯正治療(ムーシールド)~
下の歯が上の歯より前に出ている受け口(反対咬合)は今まで3歳児検診で指摘されても、
「永久歯になれば改善されることもありますので、しばらく様子をみましょう。」
ということがよくありましたが、データによると3歳で受け口の場合、自然に治るのは6.4%(100人に6人)くらいしかいないことがわかりました。
つまり100人の受け口を指摘された3歳児のうち94人ほどは自然には治らないということなのです。
そのため小児の反対咬合は特に早期の診断・早期の治療が必要です。
当院では、ムーシールドを使用し、受け口の早期改善をすすめております。
<ムーシールドとは?>
~何故、ムーシールドで受け口が治るのか?~
小児期の受け口は、
というような特徴があります。
つまり、舌や唇、ほっぺたの力のつりあいの不調和から起こることが多いのです。
ムーシールドには
などが1つの装置に盛り込まれています。
これらの機能により、「歯並びを整える」というのではなく、
「子供の顎の成長を利用して、上下の歯の咬み合わせの関係を正常なものにしようとさせる」
という目的で使用するものです。
しかしこの装置で将来にわたって100%咬み合わせ異常が改善されるわけではありません。
小学校に入学されたあたりから、再び装置を使った矯正に移行することも多いです。
そのような場合でも早くから矯正を始めておくと、無理なく矯正治療が進みますので、3歳頃から矯正治療をご相談されることをお勧めします。
2)大人の矯正治療(成人矯正)
全ての歯が大人の歯になった状態(永久歯列期)からはじめる矯正治療です。
ブラケット(矯正装置)をつけ、より良い咬み合わせを作ります。
基本的に虫歯や歯周病などのお口の病気がなければ、何歳からでも成人矯正治療は可能です。
また当院では、目立ちにくい透明なマウスピースによる矯正や全く目立たない舌側矯正(裏側矯正)なども行っております。
~透明なマウスピース矯正(インビザライン)~
インビザラインとは、マウスピース状の透明な矯正装置です。
いつでも取り外しができ、装置自体も透明なので審美的にも通常のブラケット装置より優れています。
インビザラインは、綿密な治療計画に基づき、一人一人オーダーメイドで透明な矯正装置を作製しています。
コンピュータで正確に成型された装置を日常生活の中で使用し、約2週間毎に少しずつ形の違う装置に切り替えていき、歯の位置を矯正していきます。
<透明なマウスピース矯正のメリット>
~舌側矯正(裏側矯正)~
従来の矯正治療のイメージは、笑うと矯正装置が目立つというものではないでしょうか?
そのことで矯正治療をためらわれる方もおられます。
そこで当院では、舌側矯正による矯正治療を行なっております。
舌側矯正とは字のごとく、歯の表側ではなく、裏側に矯正装置を取り付ける矯正治療法のことです。
舌側矯正は、外からは装置が見えず、人の目を気にせずに治療が行えますので、普段よく人と接する仕事をされている方などにおすすめです。
<舌側矯正のメリット>
※歯の裏側は表に比べて唾液が豊富なため自浄作用がつよく、同じ装置装着をした場合に、より虫歯になりにくい。
<舌側矯正のデメリット>
※違和感は一時的なものです。
~違和感の少ない裏側矯正装置(インコグニート)~
今までの裏側矯正とは全く違う最新の矯正治療です。
ブラケット(矯正装置)は非常に薄くなり、ブラケットも、ワイヤーも全て患者様に合わせた最も適したものをオーダーメイドしますので、今までの裏側矯正と比べて、装着時の違和感が少なく、仕上がりがよくなりました。
<インコグニートのメリット>
※インコグニートは上記「舌側矯正のデメリット」を最小限に抑えた矯正治療法といえます。